春まだ浅き3月11日に東北地方を中心に発生した東日本大震災は、日本人のみならず、世界中の人々にとって生涯忘れられない悲しい出来事となりました。多くの命が瞬時にして失われ、生活の基盤は崩れ落ち、町が消滅しました。人々はその被害の大きさに圧倒されましたが、すぐに救援活動がはじまりました。自分にできることは何だろうと考え、まず、若い人たちが実行に移し始めたのです。復興への動きも始まっています。長い歴史を生きてきた人間という生き物の逞しさであり、素晴らしさです。
これからの日本復興に必要なのは、若い人たちの力です。そのために、皆さんにはぜひしっかり勉強して自分自身を鍛えて、実社会で役立つ人間に成長して欲しいと思います。皆さんはどのような夢と希望を持って大学へ進学しようとしているのでしょうか。夢と希望を持って学ぶことは、皆さんが未来に生きるための原動力になります。夢を叶えるためには努力が必要です。皆さんの努力が実を結ぶように、東北文教大学と東北文教大学短期大学部では教職員が全力を挙げて皆さんを応援します。
本学で学ぶ学生たちのほとんどが東北地方の出身者で、就職先も東北地方です。今回の東日本大震災で大きな被害を受けた地方からも大勢来ています。春休みで故郷に帰っていた学生たち全員が無事であったことは、本当に幸運なことでした。短期大学部を卒業した学生たちは元気にそれぞれの地元で働いていますし、2年生に進級した学生たちも全員大学に戻り、勉学に励んでいます。皆さんもなりたい自分をめざして、がんばってみませんか。
東北文教大学は2010年4月に蔵王連峰を望む山形の地に誕生し、今年2年目を迎えた若い大学です。85年の歴史と伝統がある学校法人富澤学園の建学の精神「敬・愛・信」を教育の基本理念とし、人間科学部子ども教育学科があります。未来の日本を担う子どもたちを取り巻く社会環境が急激に変化している中で、幼い子どもたちを対象にした保育のみならず、子育て支援や地域社会との連携、そして小学校へとつながっていく教育について、より高度な専門知識と深い洞察力を持つ人材の育成を目的としています。
同じキャンパスに、45年の歴史と伝統を誇る東北文教大学短期大学部があり、それぞれ特徴のある三学科、総合文化学科・子ども学科・人間福祉学科と、日本語を一年間集中して勉強する留学生別科があります。やはり、「敬・愛・信」を教育の基本理念として、人間としての教養を深め、専門知識と技術を学び、真に社会に貢献できる人材を育成するカリキュラムが組まれています。その教育の成果が高い就職率となって現れています。
一つのキャンパスに二つの大学が存在していますが、両校の学生たちは自治会活動や部活動で交流を深め、学内には元気な挨拶と笑顔が溢れています。


