東北文教大学

情報資源組織演習A

伊藤 弘昭(准教授)
担当者名/
伊藤 弘昭(准教授)
 この授業は、図書館司書資格取得のための必修科目です。司書の基礎技術である分類記号(図書館の本のラベルに記されている記号のことです)の与え方を中心に、その知識や方法を実際に作業しながら身につけていく授業です。

15回分の内容

> 主題(知識)の分類を理解しよう
> 主題の把握方法を学ぼう
> 分類の作業手順を知ろう
> 『日本十進分類法(NDC)』の概要解説
> 『NDC』を使って、分類記号を与えてみよう①
> 『NDC』を使って、分類記号を与えてみよう②
> 『NDC』を使って、分類記号を与えてみよう③
> 『NDC』を使って、分類記号を与えてみよう④
> 図書記号、別置記号を理解しよう
> 分類作業の確認(小テスト)
> 統制語彙とは何かを知ろう
> 『基本件名標目表(BSH)』の概要解説
> 『BSH』を使って、分類記号を与えてみよう①
> 『BSH』を使って、分類記号を与えてみよう②
> 統制語彙の確認(小テスト)

第1回目「主題(知識)の分類を理解しよう」の紹介

○はじめに ~特に図書館司書資格に関心のある皆様へ

 本学で開設している図書館関係の授業は、「図書館司書資格」を取得するためのものですから、図書館で専門的業務に携わる「司書」に必要な基礎知識・技術を学ぶことを目的としているものがほとんどです。ですから、高校までの学習では登場してこない世界の話が中心で、図書館や司書に興味のある人でも最初はとっつきにくい内容だと思いますが、徐々に理解していけるよう授業はすすめていく予定です。ただし、「司書」に求められる条件は専門の知識・技術ばかりではありません。「司書」資格を取得するには、資格に関する科目を全て学び合格点をとる以外に、大学(短大)を卒業していなければならないという条件もつけられています。これは、図書館の仕事では、大卒程度の一般教養的知識が必要であることを意味しています。
 今回は、その一般教養的知識が問われる授業の一例を紹介していきます。

○『情報資源組織演習A』で学ぶこと

 科目名からは、何をするのか予想すらできないと思います。この科目では、主に資料の分類や「分類記号」についての知識・技術を学びます。具体的には、皆さんが図書館に行ったときに、どこの図書館でも図書の背表紙にラベルが貼られていることは記憶にあると思いますが、その背ラベルに記されている普通の人にとっては意味不明な記号(数字)を「分類記号」といいます。この授業では、その記号の与え方を中心に身につけていくためのものです。

○分類記号と分類作業

 では、この「分類記号」とは何を表しているのでしょうか。多くの図書館で資料をその主題(分野・テーマ・内容)別に書架へ並べています。その時の基準となるのが「分類記号」です。図書館の資料は背ラベルの記号(「分類記号」)順に並べられているのです。ですから、「分類記号」とは、その資料の主題を意味していることになります。つまり、「分類記号」とは、その資料の主題を一定のルール(日本の場合は『日本十進分類(NDC)』)に従って記号(数字)で表現したものになります。この分類記号を与える作業は、大きく次の2つの段階に分けることができます。
対象となる資料の主題の把握
把握した主題の記号への変換(翻訳)[NDCの活用]

 このうち②の作業は、専門知識・技術に関わる内容となります。この科目で身につけてもらう中心内容となります。それに対して、①の作業は一般教養的知識が問われる作業になります。①の作業をおこなうためには、「知識(主題・学問)」の領域の種類と内容についてある程度知っている必要があります。この授業の中では「知識の分類」そのものを取り上げることはほとんどありません。しかし、今後の演習問題(分類記号の付与)に取り組む際には、この「主題の把握」が適切に行えることが前提となります。現在の皆さんの主題知識が試されることになります。そこで、第1回目の授業では、どれぐらいできるか腕試し的演習問題をいくつか実施してみましょう。

○課題にチャレンジしてみよう!

 図書館で資料の内容(主題)が何であるかを把握するときには、実際に1冊1冊の資料を最初から最後まで読んでいるわけではありません(それは現実には不可能です)。その大部分をタイトルやそこで用いられているキーワードを手がかりとして行っています。通常、著者が読者のために「内容を簡潔に表現しつけたもの」としてタイトルが与えられると考えるからです。そこで問題です。

 次のキーワードは、一般的(あるいは図書館的)にどの知識(主題)分野に属するものでしょうか。キーワードと知識(主題)分野の組み合わせを考えてみましょう。

 最初は、自分自身で考えてみましょう。後半は辞書などを使って調べながらの作業をします。最後に、お互いの答えを比べてみて、話し合いながら確認していきます。

○最後に

 図書館の仕事では、その他いろいろな分野についての基礎知識を必要するものが多いです。司書に関心のある方は、普段、図書館や書店で、どんなタイトルの本がどの分野のところに置かれているのかを、ちょっと意識して見て歩くだけでもいい勉強になりますよ。


(H25.8更新)

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