東北文教大学

情報倫理と知的財産

依田 平(准教授)
担当者名/
依田 平(准教授)
 この授業は、みなさんが普段何気なく利用している、インターネットの使い方について学びます。インターネット上でのトラブルにあわないためにはどうしたらいいかを、受講生がそれぞれ自分の頭で考えて行動できること、それがこの授業の最終的な目標です。

15回分の内容

> 情報の管理> 情報社会と倫理
> 個人情報とプライバシー> セキュリティ技術
> 情報の管理> 知的財産とは
> 著作権①> 著作権②
> 著作権③> 人格権・肖像権①
> 人格権・肖像権②> 情報社会における判断
> 情報社会におけるマナー①> 情報社会におけるマナー②
> 情報社会におけるマナー③

はじめに ~ みんなが使っているインターネット

 インターネット上でトラブルにあわない方法を考える前に、インターネットを使っている人はどんな人なのかを考えてみましょう。

 インターネットは、世界中のあらゆる人が使っています。2012年の世界銀行の調査によると、世界の総人口の4分の3くらいの人が、携帯電話を使っているそうです。いろんな国の人が携帯電話を持ち、そしてインターネットを使っているのです。しかし、いろんな国の人が、同じ「常識」・同じ「考え」を持っているわけではありません。それぞれがそれぞれの「常識」を持ち寄ったら、大変なことになります。

 国の違いだけではありません。日本国内に住んでいる人たちの中でも、「常識」の違いがあります。インターネットが一般の人びとに普及したのは、ここ10~20年の間です。例えば、インターネットのない世界で青春時代を過ごした大人と、物心つく前からインターネットが身近にある小学生とでは、インターネットに対する意識が違ってきます。いろんな世代の人がそれぞれの「常識」を持ち寄ったら、大変なことになります。

 同世代の人の間でも、「常識」は異なります。メールの返信を、あなたはいつまで待つことができますか?「5分待っても返信が来なかったら不安になる」という人や、「普段ケータイを持ち歩かないから、1日でも待てる」という人まで、さまざまいるでしょう。この、自分だけの「常識」を持ち寄ったら、大変なことになります。

 いろんな国の、いろんな世代が集まる場所がインターネットです。いろんな「常識」をインターネット空間に持ち寄れば、トラブルにあう可能性が高くなります。それでは、トラブルにあわない方法を、法律やマナー、モラルといった面も含めて考えていきましょう。


インターネットにアップした写真をめぐるトラブル

 授業ではたくさんの身近な事例を紹介しているのですが、今回は事例をひとつだけ挙げることにします。外食したときに写真を撮り、それをインターネットにアップすることについてです。

 初めて行く素敵な飲食店で、おしゃれなカフェで、運ばれてきた写真を前にテンションが上がったことはありませんか。「この気持ちごと、カメラにおさめたい!おいしそう!!」と、料理の写真を撮る人も多くいると思います。料理を食べる友だちや自分の写真を撮る人もいるでしょう。

 さて、お店で写真撮影をしてもいいのでしょうか?その写真を、インターネット上にあげてもいいのでしょうか?

 これは、意見が分かれるところですね。お店の人に「写真を撮って良いですか?」と尋ねて、OKをもらったら写真を撮るのがマナーでしょう。インターネットにあげるときにはさらに、「この写真をブログに載せたいのですが良いですか?」などと尋ねます。

 これは、写真撮影に対して、飲食店の人たちがさまざまな思いを持っていることによります。「写真を撮って、それを友だちに見せたりしてくれるなら、お店の宣伝になって良い!」と思う人もいるでしょう。また一方で、「店に響くシャッター音が不快だ」「出来立ての一番美味しい時に提供しているのに、写真を撮ってから食べられるのは困る。料理が不味くなる」と思うお店の人もいるでしょう。

 写真撮影のついての考え方とは別に、インターネットにあげることに対する考え方もまた、さまざまです。「どんどんアップして!」と思う人もいますし、「この店は取材禁止だからアップされたくない!」と思う人もいます。

 たまたま訪問した先の店員さんが、どちらの考えの持ち主なのかは、尋ねてみないと分かりません。「写真を撮って良いですか?」と尋ねることで、それが明らかになります。また、お店によっては、店内に「写真撮影禁止」という紙などを貼って、思いを伝えているところもあります。

 このことに関して、日本には施設管理権という権利があります。お店側は、その店内を管理する権限を持っているため、客の行為を制限する権利があるというものです。つまり、お店の人は、店内での写真撮影を断ることもできるのです。


終わりに ~ この授業のねらい

 この授業は、総合文化学科1年生の必修の授業です。つまり、総合文化学科に入学したら必ず受講することになります。なぜ、全員受講しなければならないのでしょう。それは、この現代の世の中が、情報が身近にたくさん存在する「情報社会」だからです。

 インターネット上の情報を含め、私たちの身の回りにはたくさんの情報であふれています。情報に接しないで生きていくことは非常に困難です。多様な情報の発信・受信方法がある中で、どんな時にどの方法を使ったらうまく伝えられるのか?どんな方法を使ったら相手の考えを誤解なく知ることができるのか?安全に情報に接するにはどうしたらいいか?その考え方の基礎となる事柄を、この授業で学んでいきます。

 この授業を受けることで、よりよいコミュニケーションの方法を考えられるようになります。詳しくは、授業でお会いしましょう!



(H27.4更新)
(H25.6掲載)

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