32 雷神社

 元和田の東端に当り老杉雅松を以って囲繞せられたる一角に奉祀せる神祠にして、神風和やかに吹き渡りて敬崇の念常に湧く、しかして日頃信徒等協力して池沼を掘り、将来は満々たる浄水のたたえたる時、一層の尊さを添え心垢を清め、神鏡の澄み渡ること待ちて知るべし、そもそも当神社は武甕槌命を斉き祈れる祀宇にして本尊の郷社高房神社と深き関係を持ち健葉槌命といい、何れも古代の功神にして、しかも二柱共わが和田村民の大古の出所、必ずやこれに関連せるを思わしむ。
(和田)
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